メモ@inudaisho

君見ずや出版 / 興味次第の調べ物置き場

中国主催の防疫オリンピックで日本は不戦敗

防疫オリンピック2020

 日本のオリンピックの前座として中国主催で開かれた新型コロナウイルス(2019-nCov)防疫オリンピック2020は、いかに効率的な隔離をして感染の拡大を防ぐかを競う競技だが、火元の中国は自国一国での開催となるのを苦にして世界中に観光客を十分バラまいてから武漢を封鎖し競技開始を宣告した。近隣諸国でもっとも成績がよいのは、軍事独裁時代の総力戦体制をのこした台湾で、ITを駆使した管理で今のところ最も封じ込めに成功している。北朝鮮が真っ先に国境を閉めたのは他国ではなかなかできない荒技だが、実際のところ中で何をやっているのかはよくわからない。韓国は迅速に検査体制を確立したのはいいものの、韓国特有の新興宗教が培養器となってしまったためにまじめに検査しているのが裏目に出て感染者が中国の次に多いことになってしまっている。さて問題は我が日本だ。

日本の技は対抗できないと見切って総受け戦法

 日本は中国から公式に事を荒立てないでくれと依頼された上に、習近平国賓で招く事、オリンピックを迎えることがあり、さらに風邪の一種と甘く見ていたことから初動は遅れた。2月になって迅速に隔離など強制手段をとるために緊急事態条項をいれることを考えたが結局失敗。野党はなんでも反対、マスコミも粗探ししかしないという環境の中へ、香港から何千人もの感染の可能性のある人たちが豪華客船で送りこまれ、さて日本の手腕やいかにというところで微妙な措置を世界にみせつけた。そこへトリックスターがあらわれて事態を糾弾、パニックを煽り、それまで風邪みたいなもんでたいしたことないと唱えていた人達も掌を返して糾弾モードに入るわけである。完全に後手後手。水面下で感染が拡大している一方なのにマスクなどは中国へ送ってしまい市中の買占めも放置。中国の抗日ドラマをみていると日本軍のクソ真面目なところやルーチンワークに疑いをあまり持たないところを逆手にとって罠にハメるパターンを何度も目にするのだが、まさしくそれで、きれいにハメこまれたようなものだ。

 そこで日本の取った作戦は特に何もせずセルフ隔離にまかせ医療機関の負担を減らして温存する事。感染力が強く潜伏期間が長く検出も正確にできないウイルスを前にしては極めて合理的といえば合理的なんだが、これからオリンピックをやって世界中から客を迎えるとはとても思えない対応で、オリンピックも無理であることは承知の上なんだろう。

 戦後生まれのちゃらんぽらんの世代(特定の誰かを指しているのではなくて世代)が戦後の遺産をしゃぶりつくした総決算が思ってたよりも早く来た。3月のうちには倒れて突然死する人が出る。書いてるうちにバカらしくなってきたので寝る。まっさきにコロナをひろったせいで数年後の日本も見れないかもしれんのだ。

東京オリンピック

東京オリンピック

  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: Prime Video